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建物検査を行う資格に注目!「建物検査士」や設備の定期検査を行う「建築設備検査員」の資格とは

 

建物検査を行うには資格が必要です。
「建物検査士」は、建物の劣化や不具合状況を検査するという重要な役割を担います。

 

また、「建築設備検査員」は公共施設などの定期的な検査・点検をする国家資格となっています。

 

それぞれの資格がどのような資格で、具体的にどのような役割を担うのかについて見ていきます。

 

これらの建物検査の資格について知ることで、
建物検査の重要性、そして資格や資格者について詳しくなってみませんか。

 

建物検査を行う「建物検査士」とは

建物検査をする資格に注目が集まっています。

 

欠陥建築などを予防・改善し、自然災害や建物による損害や事故を防ぐ安全性と快適性、
価値を高めるための検査を行う重要な仕事です。

 

最近では自然災害も多いために、「建物検査士」に注目が集まり、
また中古住宅などを売買する際にも役立っている資格です。

 

「建物検査士」という資格は、民間資格ですが、新築住宅・既存住宅の性能の検査を行うことができる資格です。

 

物件を売買する際の物件の監理・検査が行えます。
第三者的に技術鑑定を依頼し、報告する形を取ることで、欠陥建築を防止する役割を担っている資格です。

 

「建物検査士」は、特定非営利活動法人日本住宅性能検査協会による民間資格で、
講習会を受講し、登録することで取得可能です。

 

ただし、「建物検査士」は、住宅診断を専門に行える資格ですが、
国家資格ではなく、建物の現況確認の検査は行えますが、構造強度などの診断はできません。

 

その点が建築士や設計に関わる仕事とは異なったものと言えます。
一級建築士や二級建築士ならば、構造強度の診断などもできるため、その点が違いです。

 

「建物検査士」の資格の役割とは?中古住宅などの建物性能を検査する第三者的な役割

「建物検査士」の資格の役割とは何かをあらためて考えてみたいと思います。
「建物検査士」は、中立的、第三者的な立場として建物の現況をありのままに確認して報告する仕事です。

 

長く住んでいる家や購入した中古住宅などの建物の品質や性能について不安な場合もあるでしょう。
そんな場合には「建物検査士」に建物検査を行ってもらえていいでしょう。

 

また、売買後欠陥が見つかった場合に既存住宅売買瑕疵保険がありますが
この保険における現況検査なども行うことができる資格です。

 

さらに、購入後の建物の定期的な点検をアフターサービスとして行う場合もあり
「建物検査士」の検査があることで安心ができていいでしょう。

 

このように、第三者的な立場で建物検査を行うために、信頼性のある調査となるのが大きな役割です。

 

リフォームやリノベーションでも活躍する資格に

この「建物検査士」が現在多く行われているリフォームやリノベーションでも活躍している点は大きいでしょう。
「空き家再生診断士」等とも連携して、空き家をリフォーム、
リノベーションするための現況検査をして報告する役割を担っています。

 

リフォームやリノベーションはこれからも増えていきますので、今後も注目される資格と言えます。

 

「建物検査士」はどのような講習を受講している資格なのか

ここで気になるのが「建物検査士」はどのような講習を受講している資格なのかです。

 

「建築士」や「建築施工管理技士」、実務経験がある者が受講できる資格となっています。
検査の具体的方法に関する知識や劣化事象等を確認する能力の習得している人、実務経験がある人が受講できます。

 

受講内容では、建物検査士とは何かを学び、法律知識や建物の構造と設備、調査実務、
国土交通省の指針やガイドラインの長期計画についてや修繕工事などについて学びます。

 

建物検査の方法や判定に関しての知識と経験を有する専門家となるための講習となっています。
中古住宅市場はこれからも伸びていきますので、「建物検査士」はこれからも重要な役割を担う資格と言えるでしょう。

 

設備を検査・点検する「建築設備検査員」の国家資格とは

また、もう一つ建物検査、設備を検査する資格として「建築設備検査員」の国家資格もありますので、ご紹介します。

 

「建築設備検査員」とは建築基準法によって決められた資格で、民間建築物でも特定行政庁が指定する
建築設備などの安全確保のための検査を定期的に行う検査員となっています。

 

公共建築物についても定期点検を行う必要があるため、これらを行うものが「建築設備検査員」です。
一級建築士、二級建築士ならば、これらの定期的な検査や点検を行うことが可能です。

 

登録建築設備検査員講習を受講・修了して建築設備検査員資格者証の交付を受けることで資格が得られる資格となっています。

 

学校や病院、ホテル、百貨店などの特定建築物で、換気設備、排煙設備、非常用照明、給水設備及び排水設備などの
建築設備を検査・点検するのが役割です。建設設備会社などに勤務して仕事をする人も多いでしょう。

 

建物検査のための資格は建物の現況や設備を検査・点検するため重要!

建物検査のための資格についてご紹介しました。建物検査に関する資格は、
第三者として建物現況を検査・報告する「建物検査士」や設備の検査・点検をする「建築設備検査員」などの資格があって、
その役割が注目されています。

 

どちらも、建築に関する検査をする専門の資格です。
こうした資格があることによって、建物の安全性や快適性を考え、価値を高める検査ができていいでしょう。

 

講習を受けて建物検査の専門的な知識やスキルを持った人たちが増えることによって、建物に安心して住み、
リフォームやリノベーションなども行うこともできます。また、設備に関しても安心・安全に使うことができます。

 

建物検査のための資格は、より専門的な資格として注目されていますので、
こうした資格によってより正確な建物検査がしやすくなるでしょう。

 

このような建物検査の専門資格を持っている業者を選んで、活用してみるのはおすすめの方法です。